夜景撮影をする上でのカメラのセッティング方法

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この記事では、夜景撮影のカメラ設定、撮影方法について説明いたします。
夜景の撮影は日中の撮影と同じようにはいきません。撮影する状況にもよりますが、この設定で大体の夜景には対応できると思います。この設定はとても重要です。これができているのとできていないのでは、写真のクオリティが段違いに変わります。

オートフォーカスはOFFに設定

夜景の場合は、オートフォーカス(AF)を使わず、手動でピントを合わせることをオススメします。
AFでもピントがしっかりと合うのであれば、AFの設定でも構いません。しかし私の経験上、AFで撮影した夜景写真のピントが狙った被写体にしっかりとあっていたことはあまりありません。若干ズレていることがほとんどです。カメラについている機能で被写体を拡大することができると思いますので、拡大しながらご自分の目で被写体を見て、ピントを合わせるのがベストです。
写真を美しく仕上げる為、ピントを合わせることはとても重要な作業の一つです。

  機種により、切り替えスイッチは、レンズにあるカメラと、本体内にあるカメラがあります。

記憶フォーマットをRAWに設定

カメラメニューの「保存形式」の設定内にL M Sなどのサイズ設定ファンクションがあります。
ここを「RAW」にすると、RAWデータで保存ができます。RAWのみの設定でも良いですし、JPEGでも記憶しておきたい人は、RAW+JPEGでも良いです。
夜景を美しく仕上げる為には、撮影後にレタッチ(現像)をする必要があります。その為、RAWで撮影することが必須となります。

レタッチのやり方についての記事はこちら

全てマニュアル撮影か、絞り優先(AV)モードで撮影

基本的にはマニュアルで撮影します。カメラの操作がわからなくなってしまう場合には、絞り優先オートで撮影すれば良いと思います。

バルブにつきましては、星空を撮影するなど、30秒以上シャッターを開く場合は、バルブを使いますが、都市夜景ではあまり使用しない方が良いと思います。そこまでの秒数は必要ないことがほとんどです。

ホワイトバランスを白熱電球(約3200K)に設定する事により、都会的な色合いを表現する

特に都市夜景を撮影する場合、ホワイトバランスを調整して撮影すると、都会的な雰囲気を感じる色合いで撮影することができます。

RAWで撮影している限り、どのモードで撮影していていも最終的にレタッチをする際に修正することができます。ただ、撮影してすぐにカメラのモニターで色合いを確認できる為、白熱電球(約3200K)にすることをオススメします。

絞りはF14以上で設定する。撮影する内容にもよる為、その状況に応じての判断が必要

絞りをF14以上に設定すると、写真がとてもクリアに写ります。

F値を大きくした場合のメリット:
①F14以上に設定すると、近くと遠くの両方にピントを合わせ、はっきりした夜景撮影ができる。

②光芒を出すことができる。

F14以上など、絞り込んでの撮影でのメリットは上記の通りです。何か一つ撮影の柱を決めなければ分かりにくい為、ここでは一旦このやり方をお伝えいたします。しかし、狙いたい写真の内容によっては、Fを低い数字に設定して撮影します。それがどのような写真であるかは、また別の記事で説明したいと思います。

そして、感覚でのお伝えにはなりますが、シャッタースピードは数秒から15秒、20秒くらいまでを最大値とします。被写体の光量によって、見極める必要があり、秒数の異なる写真を何枚か撮影し、レタッチソフトで現像を試しながらベストな仕上がりに近づけること良いと思います。撮影の秒数については、何度も撮影していると、大体何秒がベストであるなど感覚は掴めてきます。

ISOを200以下で設定する(三脚を利用する前提での撮影の場合)

カメラによってISO100以下の設定ができる場合は、ISO100、または、ISO50で撮影を試すのも良いと思います。但しシャッタースピードは、いくつかの秒数を試し撮りしておくことをオススメいたします。

ISOを数千、数万に上げて撮影をすれば、カメラを手持ちの状態でも夜景撮影は可能です。但し、クオリティの高い仕上がりは期待できません。

一般的に言われているISOの目安

ISO感度100~400・・・晴れた日の屋外で風景を撮影する時や人、動くものを撮影する時

ISO感度400~3200・・・屋内での写真や曇りや雨の日の外での撮影、夜間の撮影などの明るさがちょっと足りないと感じた時

ISO感度3200以上・・・ライブハウスや街灯のない場所、とにかく暗い場所での撮影

スタビライザー(手振れ防止)をOFFに設定

長時間露光をする場合、スタビライザーをONにしていると、カメラが誤作動を起こす場合がある為、OFF設定にする。(誤作動をすると言われているだけであり、実際にしない場合がほとんど)

三脚を立てた足元が揺れている場合や、海岸の強い風を受けながら撮影する場合は、ON設定にして撮影する。

※カメラによっては本体に内蔵されている機種もある

まとめ

・オートフォーカスはOFFに設定。

・記憶フォーマットの設定(RAW又は、RAW+JPEG) 

・ 全てマニュアル撮影か、絞り優先(AV)モードにて撮影

・ホワイトバランスを白熱電球(約3200K)に設定する事により、都会的な色合いを表現する

・絞りはF14以上で設定する。撮影する内容にもよる為、その状況に応じての判断が必要

・ISOを200以下で設定する(三脚、レリーズを利用する前提での撮影の場合)

・スタビライザー(手振れ防止)をOFFに設定

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